広告等紙物


       
     
     
     
     
↑名古屋歌舞伎座 正月興行 繪本前書より
昭和八年 


   
     
     
     
 


   
     
     
   拡大図 
 ↑末廣座芝居番組表  →
明治18年
             
     




 
   
 




宣伝ビラ
 
かつての太平洋戦争でアメリカ軍は、伝単(でんたん)と呼ばれるさまざまな宣伝ビラによる情報戦を仕掛けてきました。

これは、戦時において相手国民や兵士の戦意を喪失させるのを目的として配布する宣伝謀略用の印刷物
でり、東京に撒いた宣伝ビラの一枚には「鍋島怪猫伝」の話が刷ってありました。

化猫を国民の生き血を吸う軍閥になぞらえ、猫に食い殺される殿様の愛妾を立権政体になぞらえたものだったそうです。

当時の日本では、その位『化け猫話』が浸透していたというエピソードの一つです。 


           ←裏面             (14×21p)       表面→

ビラに描かれた化け猫のイラストですが…なんだかメタボ猫…っぽくて、
怖さというよりは何かほのぼのした雰囲気になっています。
元絵と思われる下の絵と比べると…絵心がなさすぎで悲しいですね。



↑この挿絵は、幕末から明治期にかけて英国大使館に勤務した外交官で
貴族の初代リーズデイル男爵アルジャーノン・ ミットフォード
「Tales of Old Japan(昔の日本の物語)
という本に掲載されているものです。


「Tales of Old Japan(昔の日本の物語)」初版は上下2巻で1871(明治4)年に刊行されました。
忠臣蔵をはじめて西洋に紹介したといわれる本であり、内容的には猿蟹合戦・舌切り雀等のいわゆる日本の昔話から
鍋島猫騒動(Vampire  Cat)や怪談怪異などが収録されております。
さらに付録として、切腹 や葬式の風習〜結婚や赤子の誕生等、日本の民俗的な事について平易に記述されております。
挿絵も豊富で「日本の画家による木版画」と記された浮世絵風の挿絵が31点掲載されており
上記挿絵はその中の一点「THE CAT OF NABESHIMA」として紹介されたものです。


ビラに描かれた化け猫のイラストは、時代的にも明らかに
この挿絵を参考に描かれたものだという事は容易に想像つくのですが、
化け猫の妖力の象徴でもある『二股に分かれた尻尾』がオマケのようにしか描かれていないところが
なんともいえぬ可笑しさを醸し出しておりますね。




 



 戦意高揚絵葉書

大日本神国・防国・八一宇・戦捷(戦争に勝つ事)等、戦意高揚の為の言葉が並ぶ絵葉書…一方で茨に囲まれた中央の日の丸が印象的ですね。

印刷の字が細かすぎるのと旧字が多い為、私には詳しい事はわかりませんが、当時の重苦しい雰囲気が伝わってきます。

この絵における猫が意味するもの、いったい猫は何の象徴なのでしょうか…。
 拡大図
 

 

 




 
 
 



 



 その他 絵葉書
   




   
 



   
 
 
 
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