海東の山中に山猫あり、毛色、灰の如くにして、
足短く、形長大にして四尺に及ぶといへり。
常に深山霊谷の中にかくれて人の眼にかからず、
飢ときは人家に入りて食を窃み、
動もすれば小児を銜去りて食ふとなん



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